MarkScanでの読み込みに重要になるのは、 しきい値 と 濃度 です。今回は、この濃度について解説します。
MarkScanが言う濃度というのは、楕円形内の黒の占める量です。
たとえば、次の画像を見てください。これは、MarkScanで解析したところの画像です。コレを見ると、1 のところは21%が黒で占められていると判定されています。ポイントは、塗ってないのに21%も黒が締めていると判定しているところです。これは、○や1という文字が黒として認識されているのです。
では、10の画像を見てみましょう。
塗ってないのに25%も黒で締めていると判定されています。これは1よりも10という文字のほうが黒インクを多く使っているからこのような結果になるのです。
つまり、選択肢の文字が複雑になると、黒で塗られていると判定されやすくなります。
おすすめの方法
実は、この丸囲み文字は無くても認識します。画像加工して真っ白にしてしまっても、マークが有るべきところを塗りつぶせば認識してくれます。しかし、真っ白にしてしまってはあまりに不便です。
そこで、私がおすすめするのは、フォトショップなどで選択欄の丸囲み数字の色を薄くしておくことです。
こちらの画像を御覧ください。これは選択欄の色を薄くした例です。この画像では、現在、8のある部分の濃度を調べているところのスクショなのですが、濃度は6%しかありません。
試しに、塗りつぶした所を選択してみましょう。こちらは60%の濃度になっています。
このように、選択欄の色を薄くすることによって塗ったところと塗ってないところの差が大きくなります。差が大きくなるということは、判別がしやすくなるということなのです。