AppStoreガイドライン 4.3では、カーマ・スートラを例に上げて、控えめに禁止している。その理由は何か。
1.宗教的な問題があるため
2.卑猥なコンテンツであるため
3.飽和状態のアプリジャンルであるため
4.商標・著作権の問題があるため
カーマ・スートラとはインドの性愛に関する古い書籍です。AppStoreでカーマ・スートラで検索してみて下さい。だいたいわかると思います。
4.3はスパムアプリに関する記述です。スパムのシミとおぼえて下さい。ここで言うスパムとは、同じようなアプリをたくさん提出することです。
興味深いのは、Appleは卑猥なアプリだからと言って禁止しているわけではないということです。卑猥なアプリも年齢制限やスクリーンショットやアイコンを慎重に選べば審査に通ります。
カーマ・スートラがなぜダメなのかというと、その類似アプリが飽和状態にあるジャンルだからです。絶対に駄目ということではなく、控えめに禁止しています。優れたカーマ・スートラだと、審査にも通ると思われます。
ガイドラインで取り上げられているのは、おなら、げっぷ、懐中電灯、カーマ・スートラだけですが、電卓なども飽和状態にあると思います。同じアプリが既にたくさんある場合、審査には通りにくくなります。初期のスマホアプリで話題になったような面白アプリは、今ではもう審査に通らなくなっています。
カーマ・スートラという名前から宗教的なものを連想してしまうかもしれませんが、これに関してはほとんど宗教は関係ありません。
カーマ・スートラは4世紀のインドの哲学者バーツヤーヤナの著作とのことですが、ここでは著作権の問題は指摘していません。