コールドスタンバイの意味をコールドサイトと勘違いしている人がいるという話

たまに見かけるコールドスタンバイの解説に
「場所だけ確保しておき、非常時、障害時にはその場所に機材を持ち込みそこで復旧作業をする」という解説がありますが、そんなの聞いたことがありません。

 

おそらく、文章の内容から、コールドサイトの説明と混同してると思われます。

 

また、マシン類なども用意してないとの記述から、スタンバイ状態にあるとも言えないので、コールドスタンバイと表現するのもおかしいです。

 

実は、コールドスタンバイには複数意味があるのでややこしいのですが、基本的な考え方は「予備マシンはあるけど、メインシステム(OSやプログラム群)は立ち上がってないのでそこから始める必要がある」というのがコールドスタンバイです。

 

予備マシンを全く立ち上げないのが基本的な意味ですが、それだと予備マシンのマシンパワーが無駄になります。何千万もするマシンを放置しっぱなしではもったいないですね。

 

そこで予備マシンで何らかの別システムを起動して仕事をさせておいて、メインのマシンで障害が発生すると予備マシンの別システムを止めて、予備マシン上でメインシステムを立ち上げ直して起動する、という挙動をとるものもあります。これもコールドスタンバイと呼ばれます。(ちょっと分かりづらいですね。ポイントは必要なシステムを最初から立ち上げ直してるというところです)

 

ウォームスタンバイ(ぬるい状態)が、メインシステムを途中まで立ち上げている状態。

 

ホットスタンバイ(熱い状態)が、メインシステムを完全に立ち上げている状態(いつでも使える状態にしておく)ということです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です